日本ワインコンクール2026で「伊豆ソーヴィニヨン・ブラン2025」が金賞を受賞

日本ワインコンクール2026で「伊豆ソーヴィニヨン・ブラン2025」が金賞を受賞

中伊豆ワイナリー シャトーT.Sでは、2026年7月に山梨県で開催された
「Japan Wine Competition  日本ワインコンクール2026」において、
「伊豆ソーヴィニヨン・ブラン2025」が金賞を受賞したことをお知らせいたします。

 

また、「伊豆メルロー2024」は銀賞、さらに4種のワインも銅賞を受賞しております。

今年の受賞は、栽培家と醸造家の長年にわたる苦労と挑戦が認められた嬉しいものとなりました。
伊豆の地でのこれまでの挑戦の成果と、今後のさらなる可能性も期待できる、造り手にとって感慨深い受賞です。

 

◆「伊豆では難しい」とされた品種が金賞に

金賞をいただきましたソーヴィニヨン・ブランは樹勢(樹が成長する勢い)が強く、栽培から十数年たっても小さな実が数房しかならなかったことから、「伊豆の土壌と気候では育たない品種ではないか」と判断され、栽培中止も検討されていました。

しかし、栽培家塩谷が再度チャレンジし、樹勢を抑えるための根切りや樹間(樹と樹の空間)の変更、剪定の工夫などの試行錯誤を繰り返し実らせることに成功。安定した収量を確保できるまでになり、2021年に初めて単品種ワインとしてリリースしました。

その後もより高品質を求め品種の特徴を最大限に引き出すよう、香り成分を減少させる「ボルドー液(各種病気からぶどうを守る重要アイテム)を使わない栽培」、そして最も香り成分の多くなる真夜中に収穫する「ナイトハーベスト」も実施。最もポテンシャルの高い状態で収穫しています。


◆繊細な香りを守る、徹底した醸造工程

数年前からソーヴィニヨン・ブランのポテンシャルの高さは感じつつも、醸造面での苦労は多くありました。醸造を手掛けた水野は、「ソーヴィニヨン・ブランはとにかく繊細」と語っており、その繊細さゆえの難しさと向き合いながら、丁寧にそして慎重に「香り成分を守る徹底した仕込み作業」を行いました。最大の敵は「酸化」。

空気に触れると酸化が始まり、香り成分の元となる物質が減少してしまうため、全ての作業工程において、密閉した環境下で空間を炭酸ガスで満たし、酸化を防ぎながら香り成分の抽出に重きをおきました。

また、ベントナイトによる清澄(濁りの原因となる酵母の死骸やタンパク質を取り除く工程)の際、重要な成分を取り除き過ぎないという「難しい調整」が一回で決まったことも香りや味わいを程よく残せた大きな成果となりました。

 

< 金賞受賞ワイン >

伊豆ソーヴィニヨン・ブラン2025

ヴィンテージ:2025
受賞部門:欧州系品種 白
販売価格:3,700円(税別)
受賞結果:金賞
販売期間:発売中

■ワインの特徴

収穫はナイトハーベストで行い、スキンコンタクトを行うことで果皮からより多くの香り成分、味わい成分を抽出しました。ソーヴィニヨン・ブランの柑橘系やハーブと言った特徴香がしっかりと表現されています。
外観はクリアで薄い麦藁色。ライム、オレンジピール、エストラゴン様のハーブ、桜餅、コリアンダー用のスパイスなどの香りが混在。味わいは柔らかく伸びやかで爽やかな酸が支配しているが、甘味もしっかり追従し、口中でバランスを取りながら、フィニッシュには酸がスッキリと引き締めています。




■銀賞 伊豆メルロー2024


メルローは、創業当時から主要品種として栽培がはじまりましたが、温暖な気候の伊豆で色付きを良くすることには多くの苦労がありました。また、2019年には台風の影響でメルローに晩腐病が一気に広がり、収量が1/3まで落ちるという苦い経験もしています。

ここを大きな転機として「雨と戦うのではなく雨を受け入れる」という発想の転換が生まれ、何が起きても病気に負けない「徹底した準備」がされるようになりました。
色付きにおいても、気候は変えられないが「やれることは全てやる」の精神で、ひと房ごと手作業で回転させ、房全体を日光に当て色付きを良くしています。収穫の際には、色の濃い房と薄い房をとりわけ、さらに濃い房の中に混じる色の薄い粒や未熟果を取り除き、「完全な黒ぶどう」として仕上げる十数名体制の「選果隊」を組んで徹底した選果を行っています。

仕込みの際にも、完全除梗をするためバイブレーター選果台を使用し、細かな梗(ぶどうの茎)や未成熟果を取り、3日間のコールドマセラシオン(低温浸漬)をしたあと、ボリューム感や品種の特性を高く表現する酵母で発酵。樽での熟成後にバレルセレクトを行い、2種類の酵母を使用したワインをブレンドして仕上げています。

<銀賞受賞>
伊豆メルロー2024

ヴィンテージ:2024
受賞部門:欧州系品種 赤
販売価格:3,700円(税別)
販売期間:発売中


■ワインの特徴

外観は中程度のルビー色。粘性はとても強いです。香りのトップにはスモークベーコンの様な強い燻香があり、高カカオチョコレート等のやや強めの樽香も感じます。徐々に、黒果実(カシス、ブラックチェリー)やカラメル様の甘い香りや枯れ葉などのニュアンスが現れます。樽や熟成由来の香り(ブーケ)と果実・発酵由来の香り(アロマ)が混ざり、複雑でいて華やかさも。口に含むと少しの甘さと程よい渋味があり、葡萄果実の味わいも感じられます。余韻は長く、湿った土のニュアンスや少し甘苦いコクのある香りがふんわりと残ります。濃い色味と味わいがあるため、熟成させることで味わいのまろやかさや、香りの複雑性がより楽しめると思います。

 

同コンクールで受賞した、その他のワインは次のとおりです。

 

<銅賞受賞>
伊豆シンフォニー・レッド プレミアム 2023

ヴィンテージ:2023
受賞部門:欧州系品種 赤
販売価格:7,800円(税別)
販売期間:9月発売


伊豆信濃リースリング甘口2025

ヴィンテージ:2025
受賞部門:国内改良等品種 白
販売価格:3,700円(税別)
販売期間:発売中


伊豆プティ・ヴェルド2023

ヴィンテージ:2023
受賞部門:欧州系品種 赤
販売価格:6,800円(税別)
販売期間:発売中


伊豆マルスラン2024

ヴィンテージ:2024
受賞部門:欧州系品種 赤
販売価格:3,700円(税別)
販売期間:発売中



■販売場所
中伊豆ワイナリー シャトーT.S売店および オンラインショップ

■商品購入ページ
https://nakaizuwinery.com/pages/on-line_shop

※数量には限りがあります。売り切れの際はご了承ください。

 

 

<栽培担当者コメント>
一度は伊豆での栽培を諦めかけた品種でしたが、この土地でできることを一つずつ考え、栽培方法を見直してきました。今回の受賞は、伊豆の気候を否定するのではなく、この土地に合った育て方を探し続けてきた結果だと感じています。


<醸造担当者コメント>
ソーヴィニヨン・ブランは非常に繊細な品種です。ぶどうが持つ香りを守るため、収穫後から仕込みまで、酸化を防ぐことを徹底しました。伊豆で育ったぶどうのポテンシャルを、ワインとして表現できたことをうれしく思います。


今回の受賞を記念し、中伊豆ワイナリーでは、受賞ワインをより多くのお客さまにお楽しみいただける企画を予定しています。



■実施企画案


• 金賞・銀賞受賞ワインの飲み比べ
• 受賞記念ワインセットの販売
• 受賞ワインメーカーズディナー

詳細は、公式Webサイトおよび中伊豆ワイナリー公式SNSで順次お知らせします。

中伊豆ワイナリー シャトーT.Sは、三方を海に囲まれた伊豆半島にあり、温暖で雨の多い地域ではありますが、そこから世界に通用するワイン造りを目指しています。
今後も、伊豆の気候と風土、そしてそこに住まう人とのかかわりを大切に、創意工夫のアプローチを繰り返し、ぶどうに寄り添った栽培と、ぶどうのポテンシャルを最大限に引き出す技術で、伊豆らしさを表現したワイン造りに励んでまいります。