日本ワインコンクール2025 グランドゴールド賞受賞ワイン 「伊豆シンフォニー・レッド2022プレミアム」発売のお知らせ

~栽培家と醸造家の技術を結集した 中伊豆ワイナリーシャトーT.S フラッグシップワインです~
7月に山梨県で審査会が開催された「日本ワインコンクール2025」において、860点の出品ワインの中から、
1本だけ選ばれたグランドゴールド賞受賞ワイン「伊豆シンフォニー・レッド2022プレミアム」を、9月13日(土)より発売いたします。
なお、こちらのワインは、欧州系赤品種ワインでは史上初の受賞となります。
中伊豆ワイナリー シャトーT.Sは、1993年から現在の静岡県伊豆市(旧:田方郡中伊豆町)にて、ぶどう栽培を開始し、2000年1月に開業いたしました。三方を海に囲まれた伊豆半島は、温暖で雨の多い地域ですが、そこから世界に通用するワイン造りを目指しているワイナリーです。
伊豆シンフォニー・レッド 2022プレミアム
ヴィンテージ:2022
受賞部門:欧州系品種 赤
販売価格:7,800円(税別)
販売期間:2025年9月13日(土)
■栽培のこだわり


栽培責任者:塩谷
高温多湿な伊豆の地でのぶどう栽培には、さまざまな苦労がありますが、栽培チームは不屈の精神で立ち向かい、決してあきらめませんでした。
十数年前までは、肥えた土で樹勢が強く全く実が付かない品種や、雨が多いことで病気へのリスクが上がり、品質向上を目指す上での課題になるなど、栽培家を悩ませる困難も数々ありました。
ですが今では、畑で毎日ぶどうの声を聴き、対話し、信頼関係を築くことで、厳しい環境の中でもぶどうが元気に健全に育つことのできる環境を見出しています。
品種ごとに合わせた創意工夫のアプローチは今も続いており、更なる環境づくりと品質向上に向け、ぶどうに寄り添った栽培方法を徹底して行っています。
今回のグランドゴールド賞に輝いたワインには、3品種の赤ワイン用ぶどうが使われていますが、その中の「カベルネ・ソーヴィニヨン」と「メルロー」の栽培には、一筋縄では乗り越えられない難しい壁も多々ありました。
近年の温暖化の影響もある中で、対応策を考えながら色づきや味わい向上を目指すアプローチを続け、ようやくぶどうが応えてくれるようになってきています。
収穫時には、房の色づきを見て樹ごとに色分けをし、その後、色の濃い房・薄い房を選別。そこからさらに高度な選果も行っています。
■品種ごとの醸造のこだわり
大事に育てられたぶどうは、醸造チームへと託されます。ぶどうのポテンシャルを最大限に引き出す技術で、伊豆らしさを表現すべく、品種ごとに繊細かつ細やかにアプローチし、こだわりを持って醸造しています。今回グランドゴールド賞をいただいたワイン「伊豆シンフォニー・レッド2022プレミアム」は、3品種の赤ワイン用ぶどうを使用。それぞれ品種ごとのこだわりをご紹介いたします。
<カベルネ・ソーヴィニヨン>
<プティ・ヴェルド>
醸造家:水野
「両ぶどう共に、収穫時に圃場内での選果を行い、そこからさらにカベルネ・ソーヴィニヨンは赤熟れのものと色の濃いものを選別しています。最終的に、選果台を使って、青さや雑味の原因となる、梗(茎)、葉、病果をスタッフが徹底的に取り除きました。
私のこれまでの経験から、発酵期間中に、酸素をワインへ十分に取り込ませる事で、不快な香りがなく味の劣化が起こりにくい安定した酒質のワインができると思っています。そのため、ポンピングオーバーやパンチングダウンによる撹拌を入念に行いました。発酵後は、乳酸菌による乳酸発酵を促し、口当たりを柔らかくし、味わいの複雑さや深みを出しています。
その後、両ワインの味わいに合うフレンチオーク樽に移し、暗く静かな部屋にてゆっくりと12カ月間、樽熟成させました。熟成が終わったワインは、醸造家全員でテイスティングを繰り返し、とりわけ味・香り・色の評価が高いものを選抜しブレンドしています。海外で補助品種として使われることが多いプティ・ヴェルドですが、ここ伊豆でも色付きが大変よく、適度に酸味が残ることから、シンフォニー・レッドプレミアムの主要品種として採用しています。
ブレンドされたワインは、卵白を使って、ざらつきのあるタンニン(渋み成分)を適度に落とし、軽めの濾過により、味や見た目を整え瓶詰しました。こうして出来上がったシンフォニー・レッドプレミアムは、風味や色合いが濃く、雑味がなく伊豆らしい柔らかい飲み口のワインとなっています。
一つのワインの仕込みは、一年に一回のチャンスしかありません。そこで、前年の反省を踏まえて、よりおいしいワインとなるための改善点を模索しつづけています。毎年の試行錯誤を積み重ねた結果が、現在の弊社のワイン造りであり、今回の受賞につながったと思っています。」
<メルロー>
醸造責任者:松本
第一に色素抽出をし、出来る限りワインの色味を濃くすることにこだわっています。発酵開始前にはコールドマセラシオンを行い、発酵温度は最高28.5℃で、スムーズな発酵を促すために、エアレーションも数回行います。発酵終了後は数日のマセレーション(果皮をもろみに浸漬すること)を行います。
樽での熟成では、基本的にはフレンチオーク樽を使用しておりますが、一部東欧産のオーク樽も使用しています。内陸性の気候で冬期は気温が下がり、木目が詰まっているため、ゆっくりと芯のある樽の風味がつきます。それとは別にビターチョコレート様の甘い焙煎した香りが特徴的な樽も使用。これは自分が単にその香りがするメルローのワインが好きだからです。
今回の伊豆シンフォニー・レッド2022プレミアムにブレンドしたメルローワインの樽は、
1空き※のミディアムトーストの樽です。インクや黒果実のような香りと華やかな花様の香りに、ビターチョコレート様の甘い香りがバランス良く感じられる樽を選抜し、13ヶ月の樽熟成をしました。
※樽の1空き(あき)は1回使用した樽という意味です。 新樽よりもワイン由来の風味とのバランスが取りやすいです。」
■葡萄品種
プティ・ヴェルド49%、カベルネ・ソーヴィニヨン26%、メルロー25%
■醸造
それぞれの品種を選果台にて病果や梗(青さの原因となる)を丁寧に取り除き、品種ごとに仕込み・発酵させました。発酵終了後は圧搾し、乳酸発酵を行い、オーク樽にて12~13カ月間樽熟成。各品種・樽ごとにテイスティングを行い、それぞれの中から特に出来の良い樽を選抜(バレルセレクト)。樽出し時に滓を取り除き、ブレンドした後に軽めの粗濾過を行い瓶詰しました。
■ワインの特徴
軽めの粗濾過を行っているため、外観はクリア。香りはエレガントでドライフルーツや樽の重厚でスパイシーな香りが混ざり合います。口当たりは柔らかく、様々な果実様の味わいと心地の良い酸味と渋味が感じられます。プティ・ヴェルド、カベルネ・ソーヴィニヨン、メルローのボルドーブレンドと言われるブレンド。但し、フルボディータイプのワインとするためプティ・ヴェルドを主体としています。ブレンドワインとなるため飲み飽きせず、食べ合わせの幅も広いワインです。
中伊豆ワイナリーのフラッグシップワイン
伊豆シンフォニー・レッド2022プレミアム
2025年9月13日(土)から店頭およびECサイトにて販売いたします。
※ECサイトでは9/3より先行予約を承ります。
https://nakaizuwinery.com/pages/on-line_shop
また、2025年8月30日(土)には、山梨県庁にて、日本ワインコンクール2025授賞式が開催されます。
当ワイナリーも参加させていただき、同時開催されます「日本ワインコンクール テイスティングフェア」にも出店いたします。
また、9月1日(月)から11月22日(土)までは、秋の収穫感謝祭も開催いたします。
収穫体験や仕込み見学、そして造り手ツアーなど 、今この時期にしか体験できないイベントをたくさんご用意しております。
是非この機会に伊豆半島の「来て・見て・飲んで・楽しむ」ワイナリー「中伊豆ワイナリー シャトーT.S」にお越しください。