5月のテーマワイン「伊豆プティ・ヴェルド」のご紹介
いつも中伊豆ワイナリー公式オンラインショップをご利用くださいまして誠にありがとうございます!
オンラインショップを運営している大川です。
今回は、5月のテーマワインの「伊豆プティ・ヴェルド」の中でも、「伊豆プティ・ヴェルド2020」にフォーカスしてご紹介をさせてください!
まず初めにお断りさせていただくと、中伊豆ワイナリーが手掛ける「伊豆プティ・ヴェルド2020」は、普段赤ワインを飲み慣れていない方には、おいしさが伝わりにくい赤ワインかもしれません。
ただ!!!
「赤ワインが本当に好き!」という人にはかなり刺さるワインだと思いますので、是非召し上がっていただきたいです!
また、普段ウィスキーを召し上がっているような方にもオススメです。
品種由来のスパイシーな香りと、樽由来のスモーキーさがグッと来ると思います!
プティ・ヴェルドとは?

プティ・ヴェルドはフランスのボルドー地方が産地の黒ブドウの一種です。
フランス語で「プティ=小さい」「ヴェルド=緑」を意味しており、寒冷な西洋の気候では完熟を待たずに未熟なまま実を落としてしまうことがあることから、その名がついたと言われています。
そのため、プティ・ヴェルドを単一商品として醸造しているワイナリーはあまり多くありません。
しかし「少量でもタンニンと色、特有のスパイスのアクセントを加えることができる」という大きな魅力があり、ブレンドに適した品種として使われています。
中伊豆ワイナリーの手掛けるプティ・ヴェルドは、比較的温暖な伊豆の自社農場で完熟を待ってから丁寧に収穫し、醸造しています。
少量ブレンドするだけでワインの骨格に影響を与えてしまうプティ・ヴェルドという品種。
単一品種のワインとして造ったらどんな味わいになるのか、興味が出て来ませんか?
「伊豆プティ・ヴェルド2020」のテイスティングレポート
さて、ここからは「伊豆プティ・ヴェルド2020」の魅力を紐解いていきます。
「外観」「香り」「味わい」3つの項目に分けて詳しく見ていきましょう。
まずは「外観」
飲む前から黒皮のフルーツを想像させるような「艶やかなルビー色」です。
エッジには薄いピンク色が輝きます。
粘性は強く、アルコール度は12.5%です。
続いて「香り」
まず、ブルーベリーを強く感じます。
普通の赤ワインならば、アタックはブルーベリーのようなフルーツの香りが支配してくるのですが、それと同じ、もしくはそれよりも先にナツメグ、コリアンダーのようなスパイシーな香りが鼻腔を抜けていきます。
スワリングをしてみると、今度はプラムのような赤い果実の香りが立ってきます。
奥には少しキャラメルのような香ばしさ、そして樽由来のスモーキーさも感じられました。
最後に「味わい」
「こなれたタンニン」とでも言いましょうか。
タンニンはしっかりあるけれど、後に残る嫌味はありません。
酸はまろやか。
また、甘さはどっしり重くもあるけれど、奥ゆかしい。
且つフルーティ。
余韻は長く、15秒くらいです。
「伊豆プティ・ヴェルド2020」に合うお食事の提案
シンプルに肉料理をオススメしたいです。
「サシの入った黒毛和牛のロースのグリル」は言わずもがな。
塩、コショウだけのシンプルな味付けで、肉の脂の甘み、うま味と伊豆プティ・ヴェルド2020だけで完結できます。
しかし、個人的なオススメは、「味をしっかり煮絡めたスペアリブ」です。
赤ワイン煮はもちろん、しょうゆを効かせた和風ベースも相性◎。最後に香ばしく少し焼き色をつけると尚良いです。
「想像してみてください」
味がしっかり煮絡められたスペアリブを一口。
肉のうま味、脂の甘みが口の中いっぱいに広がり、赤ワインや醤油ベースのタレの香ばしい香りが鼻腔を抜けます。
そして、グラスに注いだ「伊豆プティ・ヴェルド2020」を一口。
香ばしいタレの香りとワインのスパイシー且つスモーキーな香りが複雑に絡み合います。
そして、まろやかな酸が肉の脂をスッと流し、フルーティな後味とエレガントな余韻だけを残すのです。
まとめ
「伊豆プティ・ヴェルド2020」の最大の魅力は、フランスワインに引けを取らない「味の深みと、香りの幅の広さ」にあると考えます。
時間経過、温度変化とともに香りが変化し味に深みを持たせ、飲み手を飽きさせません。
完熟プティ・ヴェルドが放つ芳醇な果実の味わいとスパイシーな香り、樽熟成によるスモーキーな香りが、ワンランク上の”上質な体験”をお届けします。
自分へのご褒美や、ワイン好きな友人・ご家族への贈り物などにオススメしたい1本です。
是非いろんな方に飲んでいただけたら嬉しいです(^^)
来月ご紹介するテーマワインもお楽しみに!
それではまた!